水廻の総合商社  

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 ◎猫の手も借りたい


  

 今年も残りわずか。日頃はおっとり構えている師(先生)までもが走り出すといわれるほど慌ただしい師走。街には宅配の車が走りまわり、配達員がマンションの階段を上ったり下ったり。あっちでこっちでも「人が足りない」「手が足りない」と悲鳴が聞こえる昨今、宅配の現実は『足」も足りないことを物語っている。人も手も足も足りない。だから「人手不足」というのか?と妙に納得。

〇人手不足の解消に国も企業も対策を打ち始めた。働き方改革、定年延長、女性労働力の活用、外国人労働者の受け入れなど。実施に当たっての課題は多いようだが急場しのぎ(生煮え)の対応策ではなく将来を見据えた(煮詰めた)対策を期待したい。
〇人手不足が叫ばれる一方で、AI、IoT、ロボット、自動運転、ドローンなどなど高度なシステム開発と商品化が進んでいく。業種によっては不足どころか過剰の時代がやってくることもありうる。堅い話はここまでにして・・・・。
〇では家庭内での人手(主婦の手作業)の現状はどうだろう。主婦の社会進出、高齢化、核家族化によって家事の内容や家庭での役割分担が急速に進んでいる。昔から主婦の仕事は「さ」・「し」・「す」・「せ」・「そ」といわれてきた。「さ」は「裁縫」、「し」は「しつけ」、「す」は炊事、「せ」は洗濯」、「そ」は掃除である。今はどうだろう。家事の内容、量、質、スピードいずれも様変わり。省力化・合理化が急速に進んでいる。
〇特に水回り(台所・浴室・洗面所・トイレ)の厄介な手作業は急減した。台所では食洗器の普及が、洗濯では全工程の自動化が、洗面所では洗顔・歯磨き・化粧が洗面化粧台に集約化、浴室では事後の清掃までも自動的にやる商品の登場など・・・・。
〇一番の様変わりはトイレである。水回りの中で最も嫌われものだったトイレだが、7つのS(清潔・清掃・節水・消臭・消音。洗浄力・収納)が一気に進んだ。水を流すだけで便器内がきれいになったり、泡が洗ってくれる便器の登場など主婦は大助かり。極めつけは温水浄乾燥便座の普及である。乾燥まで任せてしまえば「拭く」ための紙はいらない手もいらないことになる。まさに手作業ゼロなのだ。
〇ところで日本人は何を使って尻を拭いていたのだろう。古代においては身近な野良生えの植物の葉(広葉で柔らか)が使われたようだ。奈良~平安時代に紙が作られるようになったが尻拭きに使えたのは上流階級に限られたはず。わが国で最初にトイレットペーパーが生産されたのは大正時代(1924年)といわれる。それまでの長い間一般庶民は藁、なわ、木製のヘラなどを使っていたようだ。
★フキ(蕗)の葉をそっと取り出し尻をフキ(拭き)
★カミ(上)様はカミ(紙)使うらし尻拭きに 〇官公庁や会社のおエライさんがズラリ並んで深々と頭を下げる謝罪風景。今年もたくさん見せていただきました。悪いのはこの面々ではないはずだ。もっと罪深いのは事実を知りながら隠し続け、後輩たちに「尻ぬぐい」させた先輩の上司たちだろう。平成最後の来年は平静な年でありますように