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「人生100年時代」にどう備えるべきか国も個人も真剣な対応を迫られている。背景にあるのは高齢化社会と出生率の低下。この傾向は加速するばかりである。もはや「老老介護」どころか、年金生活の80代が本来働き盛りであるべき50代の生活を助ける「8050」なる妙な言葉も聞こえてくる。「5080」が常識と思っていたが10年後にはありえないと笑われるのだろうか。老後2000万円?この数字をめぐって選挙戦が熱を帯びてきた。サテ寂しい話はここまでにして ★定年を迎え毎日が日曜日になったダンナが奥様サービスのつもりで「サアー、一緒に海外旅行にでも出かけるか」はよくある話。ところがドッコイ奥様が乗り気じゃない。「ひとりで行ってよ」の予期せぬ返事。海外に行ってまでダンナの身の回りの世話など勘弁してよ」が本音のよう。奥様は海外旅行が嫌いなわけじゃない。「一緒はイヤ」でも「気の合ったお友達となら喜んで行きたい」のだ。ダンナが会社人間にドップリだったころ、奥様はセッセと気の合う仲間を増やしていった。三ツ星レストランでのお食事会、ママ友会、文化サークルでの付き合いなどその結束は固い。組織と名刺でつながった男社会のような形だけの浅いものではない。 ★ところで、現役を退いて金も暇もあるのに「海外旅行は嫌だ」という人もいる。理由を聞くと「心臓病、高血圧、痔疾などの持病。言葉や水、枕の違い。留守中のペットや植栽の世話などをあげるのだが、隠れた理由として多いのが「トイレが心配」。①知らない土地で急に便意を催したら?「小」は少々我慢できても「大」は待ったなし。しかも乗り物の中でもあろうものなら万事休す。②洗浄便座があるのかしら③トイレットペーパーの有無、紙質➃成人用オムツの処理は・・・・・このような心配は海外旅行に限ったことではない。 ★冒頭でも述べたことだが、我が国のこれからの最重要テーマは「高齢化と少子化対策」である。いずれの対策にも時間とカネがかかる。即効性のある対策などない。「身近なところからやる」「できるところからやってみる」姿勢が大切ではなかろうか。私の関心は「働く高齢者のトイレ」である。高齢化が急ピッチで進む我が国においては「高齢者ができるだけ長く心地よく働ける環境づくり」が急務である。そのためにはトイレの果たす役割は大きい。家庭や職場でのトイレ環境はハード、ソフト両面で世界の最高水準にまで達している。 ★残された課題は家庭と職場を繋ぐ交通機関(バス、電車など)におけるトイレ環境の整備である。駅舎やターミナルビルなどの固定トイレの整備、メンテナンスなどは進んでいる。個室の空き具合を告知するシステムやアプリの開発も進んでいる。残る課題は移動中の対応策である。詳しくは次回で持論を述べさせていただこう。乞うご期待。 |