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 ◎「オナラ」は燃えるか、燃えないか?

       
 「検便」のクサイ思い出を読んだ方から「自分は同じころ札幌の小学校で同様の体験をした。石炭ストーブで部屋が暖められていたので臭いはもっとひどかったかも」と。また70台女性からは「あのころの採便も大変だったが、最近はもっと大変」と意外なご指摘が「便の検査のため、あらかじめ自宅で採取した「モノ」を専用の容器に入れ病院に持参するのだが・・・・、便器から採便する際、ちょっと腰を上げただけで(レバーには触ってないのに)自動的に便が流れ去ってしまう」。最新の自動洗浄式は採便には不便のようだ。この点について近くの病院で聞くと「当院でもその苦情はかなりあったので、当初は注意書きで対処していたが、それでも失敗例が多く自動洗浄式はやめました」とのこと。
 さて前回は小学校時代の「くさい」思い出だったが今回は「痛い」思い出である。

○「オナラ」は燃えるか燃えないか
 6年生の夏休みがもうすぐ終わるころ。同級生3人で遊んでいたとき、突然B君が「オナラは燃えると思うか?」と問いかけてきた。かなり真剣なまなざし。なぜ唐突にそんなことを」と思ったのだがそれには理由があった。
 前日B君の父親が「おい、夏休みも残り少ないのに宿題は終わったのか?もう尻に火がついているんだぞ」と激しく注意したらしい。私は「燃えるわけないよ」と即座に否定したが、A君は「ひょっとしたら燃えるかも」と意見が分かれた。その日はそれで終わったのだが・・・。

 さて夏休みが終わって2学期が始まった。しかしB君の姿が見えない。1週間たっても出てこない。休みの理由もはっきりしない。先生はただ「体調が悪いようだ」としか言わない。ひょっとして、まさか?私には思い当たることが。
 A君と2人でB君宅へ様子を見に行った。B君は畳を這うようにして現れた。「やっぱり、そうだったのか」私の疑念は当ったようだ。その疑念とは彼は「オナラが燃えるか燃えないか」ライターを使って実験してみたのではないだろうか。ふつう考えられる方法は、お風呂に入って、「プ―ッ」とぶっ放してガスがブクブクと水面に上がった瞬間にタイミングよく点火する方法だろうが、それだったらお尻が傷つくはずはない。あれこれ位置を変え姿勢を変え実験を繰り返し、ついに「お尻がやけど」の最悪の事態に。アノ部分は体の中で最も皮膚が薄く敏感な部分である。近くには適切な医院や薬局はなく、当時家庭にある薬といえば、行商人が年に1度取り替えていく常備薬くらいのもの。B君が恥ずかしそうに語った真相は私の推理通りだった。

 それから3日後、彼は元気に登校した。
 はたして「オナラは燃えるか燃えないか」いまなお意見の分かれるところである。

 インターネットでは自撮りの点火写真や失敗して衣服に燃え移る様子が公開されているが、くれぐれもご注意を。
「オナラがネットで炎上」では洒落にもなりません。