水廻の総合商社  

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 ◎お客様は「神様」かな?

     

 誰でも歳をとると気が短くなる。頑固になる。他人の意見を聞こうとしない。自分が正しいと信じ込み、ついには独りよがりの「神様」になってしまう。今年も春から「神様」と「若者」のバトルを観戦させていただいた。

○駅前にあるメガバンクの支店で
店に入ったとき、すでにバトル(舌戦)は始まっていた。店の次長クラスと思しき人と高齢の男性客(預金者)が言い争っている。途中からなので事の発端は分からないが、もうかなり続いている感じ。どちらにも言い分があるのだろう。一歩も譲らぬジャブの応酬。周囲は耳をそばだて成り行きを見守っている。ついには
★「あんたじゃ話にならん。支店長を呼びなさい」
☆「支店長は出張中です。支店長と私の考えは同じです」
★「こんなところにお客を立たせたままで失礼だ。応接室に通すべきだろ」
☆「あいにく応接室は一杯でして・・・」
★「本当か?部屋は3つあったぞ。調べさせてもらおうかな。もうこの支店とは30年来の付き合いだ。そんな客を何だと思っているのか。お客様は神様だぞ」
次長さんはぐっと我慢、神様は何やら捨て台詞を放ってシブシブ去って行った。腹の虫が治まらない「神様」はすぐさま頭取あてに苦情の手紙を書いたことだろう。
「○○支店の●●はとんでもないやつです。・・・・・」

〇近くの郵便局で
窓口は3つ。2つが貯金や保険を扱う窓口で、1つが切手・郵便物・小包などを扱っている。局長のほかに局員は4名だが今日はアルバイトらしき若い女性の姿も・・・。
私は切手とハガキを買いに来ただけだから数分で終わると思っていたら、窓口にはすでお二人の先客。いずれも高齢のご婦人で、おひとりは時折ここで見かけることがある。局員の誰とも知り合いのご様子。笑顔で会話が始まる。
★「山形の方に荷物を送りたいと思いまして・・・
☆「そういえばご主人は山形のご出身でしたよね」
★「そうですが、実は先月亡くなりまして・・・
☆「エツ!それはそれは・・・・」
話はその後延々と続く。係の人も途中で「神様」を遮るわけにはいかない。次のご婦人も私もイライラは募るばかり。
その時アルバイトの女性局員から声がかかる。
「次でお待ちのオバアちゃん、こちらの窓口にどうぞ」
この一言が「女神様」の癇にさわった。
「あなたのような孫をもった覚えはアリマセン。局長! アンタどんな教育をしているのよ」.「この子はアルバイトでして」「そんなの関係ない。お客様をどう思ってるのよ。この近くに別の郵便局はないの?」サッサと去っていった。