水廻の総合商社  

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 ◎「あんな数字」「こんな数字」


    

 希望と期待の一年が始まる。5月には元号が変わる。初の10連休も楽しみだ。10月からは消費税の2%アップが予定されている。駆け込み受注増とその反動減はいかほどに。
▽先月「生煮え」状態で国会を通過した2つの法律(出入国管理法と水道法改正)はどのように動き出すのか、いずれも興味津々である。特に後者はこの業界に深くかかわってくる問題だけに目が離せない。
▽高度成長に伴い全国に敷設された水道管のうち耐用年数の40年を超えた老朽管の交換にはザッと40兆円も(1キロメートル当たり1億円として)かかるそうだ。気の遠くなる数字である。長期にわたるテーマとして国・自治体・民間でこれから時間をかけて具体策を練っていくことになるだろうが、大都市と過疎地の体力差も絡んで難航は必至である。予期せぬ災害(水道管の破裂・漏水)に伴う取り換え工事も昨年は急増した。通常は年間2万件程度のようだが地震・風水害の多かった昨年はさらに膨らんだはず。
▽新年度の国家予算は初めて100兆円を超えることは確実。100歳以上の高齢者が初めて8万人を超え、訪日外国人が4000万人を超える日も近い。一方でますます小さくなっていく数字もある。いちいち取り上げるまでもないが化学・医学・ITの世界がそうだ。
▽大きすぎたり、小さすぎたりの数字が氾濫してくると「○○の何倍」「▽▽の何%」などの注釈が加えられてもまだピンとこない。
比較の対象としてよく使われる○○や▽▽。大きいものは「地球の外周の3倍」「東京ドーム15個分」「富士山の高さの4倍」、小さいものは「米粒2個」「髪の毛の100分のⅠ」」など。この表現も時代とともに変わってきた。かつては「琵琶湖」や「東京タワー」「猫の額」などが使われた。明治生まれの父は小さいものには「蚤(ノミ)の大きさ」とか「蚤のフン」とか言っていたが、大正生まれの母は「雀の涙ほどの・・・」をよく使った。
〇サテ、話題をトイレに変えよう。昨年からの話題を二つ。いずれも地方の自治体が関与したもの。
▼九州のある市で、住民から「今度完成した近くの公衆トイレには便器はあるが紙巻器がついていない。紙は自分で持ち込めというのか」との苦情。それに対し市側は「紙巻器をつけるとトイレットペーパーの補給に手間と金がかかるから」との回答だったようだ。
▼これは滋賀県でのこと。4年ごとに見直す「環境への配慮のための指針」の中で「トイレの紙はダブルではなくシングルを」と呼びかけ。県民からは「細かすぎる」と批判の声が。どちらのペーパーが安いのか?紙質・ロール数・使い方・好みなどによって一概には決められないものだ。某メーカの調査によれば関西ではシングル派が少し多いとの結果も。
〇日本人が一日に使うトイレットペーパーの長さはザッと地球20周分といわれる(計算の仕方によって多少の差はあるが)。○○ショックのたびに買い占められ真っ先に巷から消えるのがトイレットぺーパー。平成最後の年、どうかそんな騒ぎが起きない平静な年でありますように。