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 ◎「足台」無ければ「人生台無し」?

                

 前回は「仲良し小道」でママと園児の「可愛いドラマ」をご覧いただいたのだが、この小道は朝夕通勤・通学の人も使う。ベランダでスクワット(屈伸運動)しながら見ていると新たな発見があって面白い。前傾姿勢(うつむいて)で歩く人のなんと多いことか。なぜそうなるのか。理由は2つ考えられる①スマホを見たり操作しながら歩くから。②ノートパソコンやタブレットの入った重そうなバッグやリュックを背負って歩くから。
だから会社員も学生も朝から少しお疲れ気味。帰宅の際はもっと肩が落ちているように見える。電車の中でもスマホに見入っている。「情報を追っかける」というより「情報に乗り遅れたり仲間はずれが怖い」のだろう。重そうなバッグは背負ったままでも、足元に置いてもラッシュ時の車内では邪魔者。若者はもっと背筋をピンと伸ばしてこれからの日本を背負ってほしいものだ。〇さてここからはトイレでの姿勢(用便スタイル)の話に。前回の東京オリンピックが開催された1964年当時の公共トイレはしゃがみ式(和風)の方が圧倒的に腰掛式(洋風)より多かった。トイレ内には腰掛便器の正しい使い方を図示したステッカーが貼られていたものだ。腰掛先進国の外国人は「何だこりゃ?」と目をシロクロしたに違いない。メーカーの統計によると腰掛式がしゃがみ式を追い越したのは約10年後の1976年。しゃがみ式には根強い人気があったのだ。慣れない腰掛式をめぐっては私の周囲でもまさか?の珍景が見聞きされた。例えば★タンクの方に向いて座るとか★便座の上にしゃがむ(靴を履いたままのまさにアクロバット)など。当時友人の中にもわざわざ靴を脱いで便座の上にしゃがむ軽業(かるわざ)師?がいた。理由を聞くと「他人の座った便座に肌を触れたくない」とか「しゃがむ方がスムースに出る」とか言っていたが・・・・。彼ももう高齢だから今は素直に便座に鎮座していることだろう。「便座の上にしゃがむ」は特異な例としても、そもそも「便座の正しい座り方」ってあるのだろうか。みんな深く考えることなく適当に座っているはずだ。ところが最近「便秘や排便」に詳しい消化器系や肛門科の専門家が「便秘や痔疾の予防・解消に大切なのは排便の姿勢」と強調し始め話題になっている。あのロダンの「考える人」は排便姿勢としてはNG。「背筋を伸ばした姿勢がベスト」とテレビや雑誌でアピールしている。その理由は直腸と肛門がまっすぐ一本化すれば「出やすくなる」のだと。もっと説明を加えると「背筋を伸ばすとお尻に体重がかかり、恥骨直腸筋が緩んで、腸の形がお通じしやすい状態になる」。なるほど理にかなっている。〇姿勢を正すためのツールも各種開発され市販されている。簡単に言えば便器の足元で両足を乗せる「足置き」である。足が上がれば自然に背筋が伸びるわけだ。〇同じようなことがパソコンの世界でも指摘され始めた。前傾姿勢での長時間のパソコン操作は「肩こり、眼精疲労のもと」だと。足の長さや座高には個人差があるから体形に合った「足場」を用意して背筋を伸ばすことを勧めている。
◎まさに「足台なければ人生台無し」というわけだ。